育児の日フォーラム かごしま家族会議2019

講演レポート「ほしいのはつかれない家族」

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投稿日 | 2019年11月17日(日)

今回の講演ゲストはイラストレーター・コミックエッセイストのハラユキさん。

東洋経済オンラインにて、「ほしいのはつかれない家族」を連載されており、この講演を楽しみにされている方も多かったのではないでしょうか?

講演の冒頭、家事育児に追い詰められてしまい、ご自身も疲れてしまったという体験談や上手くいっている家族の取材をスタートし、「つかれない家族」というテーマに行き着いた話をお聞きしました。

取材は、海外居住の経験もあって、海外の事例についてもたくさん調べるようになったそうで、これまでに国内の共働きでご主人が2ヶ月の育休をとった夫婦、イギリスで国際結婚して子どもを6人育てている夫婦、スウェーデンの国際結婚で子育て中のゲイカップルなどにも取材をされたことがあるそうです。

そして、ハラユキさん自身も取材を通して、使えそうなアイデアを取り入れることで「つかれない家族になっていった」とおっしゃっていました。

そして、「つかれない家族」の定義についてもお聞きしました。

ハラユキさんが考える「つかれない家族」の定義は以下。

1)それぞれの役割に満足している

2)話し合える

3)お互いのことを「パートナー」だと思っている

4)こだわりのある部分以外は「時短」「合理化」「外注」している

5)大人時間(子どもなしの時間)を大切にしている

講演では、主にこの「つかれない家族」の「コミュニケーション」「家事育児分担」「育児休暇」を中心に具体的なアイデアをお聞きすることができました。

まずは「コミュニケーション」について。

大事なポイントは下記の5つ。

1)まずは自分のモヤモヤを整理しよう

2)パートナーのいいところを思い出してみよう

3)要望&不満は言葉にして伝えよう

4)相手に「言う」のではく「伝える」

5)大事なことは2人で話そう

なかでも、「パートナーのいいところを思い出してみよう」で話されていたフランスのことわざ「日常は愛を殺す」は会場からの反応が大きかったフレーズです。日常を送ることでいいところを忘れがちになり、素晴らしいところも当たり前になってしまうということを気づかせて頂きました。

また、伝え方の方法では、「相手主語(あなたは~)ではなく、自分主語(私は~)で話すことで、攻められているように感じさせず、思っていることを伝えられる」とお話されていたのも印象に残りました。

次に「家事育児分担」についても要点を整理し、わかりやすくお伝えいただきました。ポイントは下記の4つ。

1)完璧を目指さない

2)楽になるものをどんどん使おう

3)役割分担は性差ではなく、個人差で決める

4)何もできないなら文句も言わない

「家事は頑張らなくていいシステムをいかにつくるか」とハラユキさん。

食洗機やロボット掃除機、アプリケーションなど、便利なものはどんどん使おうと提案されていました。

また、母親しかできないと思われがちな「母乳」についても、寝る前に搾乳しておいて男性がそれを子供に与えるというイギリスの事例を提示され、性差はあまり関係ないということをお話されていました。

そして、「育児休暇」については、下記の2つがメリットであるとお聞きできました。

1)夫婦がチームになれる

2)自分の納得する育児ができる

ここでは、育児休暇をとるタイミングについて語られ、「育児が落ち着いたあとだと、スキルの差ができるため、出産直後に取り、スキルのない状態をつくること」をオススメされていました。

また、日本の育休取得率は低いものの、育休制度はトップクラスであるということも話されており、「国のシステムとしてあるので、国民みんなが持っている権利である」とお話されていました。

講演では、ハラユキさんからすぐにでも使えるアイデアとノウハウを、短時間でたくさんいただけたのではないでしょうか。